2023.10.24
基本情報
参加団体 | 企業・団体 |
団体名 | 医療法人ほそや医院 呼吸器内科 |
URL | https://www.hosoya-iin.or.jp/ |
事業概要
気管支肺胞洗浄液の回収率向上を目指したバルーンカテーテル開発
開発実績(医療機器あるいは医療に関するもの)
気管支鏡を用いた気管支肺胞洗浄(BAL)検査は、気管支内に生理食塩水を注入し肺胞や末梢レベルを洗浄してその回収液の細胞成分や液体成分を解析する方法である。BALは感染症、間質性肺炎をはじめとしたびまん性肺疾患の診断およびその他の疾患の除外に有用な処置であり、国内外の多くの施設で実施されている。一方で生理食塩水を注入後(一般的には50mlを用手的に3回、合計150mlを注入する)に回収される気管支肺胞洗浄液が、細胞成分や液体成の解析に不十分な量であることを日常臨床では多く経験する。さらに、注入した生理食塩水の回収量が少ないことは肺病変悪化の危険因子であり回収率の向上は目指すべき課題である。以上、気管支肺胞洗浄液の回収率向上を目的とした呼吸器内視鏡バルーンカテーテルの開発は意義深いものであると考え、新規ディバイスの開発を考案した。
開発実績(上記以外)
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バルーンカテーテルは血管、消化管、泌尿器領域においてはすでに多くのディバイスが開発されているが呼吸器領域におけるBALの回収率の向上を目的としたバルーンカテーテルの開発についてはこれまでに着手されていない。また、血管、消化管、泌尿器領域で使用されているバルーンカテーテルを用いたBALの回収率の向上を目的とした臨床研究も行われているが良好な成績が得られていないのが現状である。新規ディバイス開発にあたっては精度の高いBALが可能なバルーン径の検証および十分な気管支肺胞洗浄液の回収が行えるように回収口を拡大する、などの工夫を予定している。
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